お久しぶりです。そして、明けましておめでとうございます🎍
2年部員の鈴木です。
先日ふとバイトが3日連続で休みになることに気づき、半ば衝動的に霞ヶ浦に行ってきたのですが色々あったので記事にしようと思います。
休みなのは木・金・土。
以前もカスイチの時に利用させていただいた土浦駅前の東横インはぎりぎり空室が残っていたので木曜に予約。そして金曜にカスイチをして帰る計画でした。
まあ、平日でもオフピークの昼なら余裕で輪行できるよね。
え、昼のうちに移動できる保障なんてあるんですか?
なかった。
実は出発当日、体育会の新歓パンフレット「一橋スポーツ」を何か別の有志で寄稿するものと勘違いして原稿を出してなかった僕に担当の方から「どうなってんだ」との連絡が来まして... お詫びして、至急原稿を書き上げることになったのです。(本当にすみませんでした。)
何とか急いで仕上げると時計は既に15時近くを回っていました。
そして輪行作業を終え、家を出たのがなんと16時。
もう帰宅ラッシュ始まりつつありますよ??
しかしたまに現れる僕の無謀精神が発動してしまい、この時間から東京を通り抜ける形での輪行をするという愚行に出てしまったのでありました。
最寄駅からの電車は夕方上りの各駅停車ということでガラガラでした。
しかし余裕の精神は長続きしなかった...
メトロ区間に入って半蔵門駅あたりから勤めを終えた方々がぞろぞろ乗ってくるではありませんか。
そう、僕が乗っていたのは、ベッドタウン埼玉までつながる、しかも半蔵門線を抜けてからは急行に豹変してしまう電車なのでした。
未来は明らかだったので、とりあえず大手町で一旦下車し、後続の押上行き各駅に乗ることにしました。(これはガラガラ)
無事押上には着けたのですが、ここからが問題。
常磐線の通る北千住まで行きたかったのですが、なぜか北千住方面の電車は全部急行なのです。
何とか乗り込めないかとやってくる電車を見ていたのですが...
人。人。人。
必死で案を振り絞る。
思い浮かんだのは、とりあえず押上駅で自転車を組み立てて北千住まで漕いで行き、そこでまた輪行のセットアップをするという考え。
でもいちいちその作業をするのが面倒くさく感じた僕は何をしでかしたかというと...
徒歩で北千住まで歩いていきました。
アルミの塊が入った輪行袋を担いで。
しかもSPDのシューズを履いて。
(輪行袋のサイズ感は以下を参照↓)
距離とかはこんな感じ。
コツコツクリートを鳴らしながら、通行人の怪訝そうな視線に耐えて寒空の中歩きましたよ。
いくら軽量アルミのフレームとはいえ肩には容赦ない負担がかかります。
1時間30分位の苦闘の末、泣きそうな状態で何とか北千住まで辿り着きました。
幸い常磐線に関しては最後尾の車両はガラガラで一安心。
前述の通り、本当は金曜のうちに帰る予定だったのですが、同じ未来が見えていたのでもう一泊予約を取ることにしました。
土浦に到着したのは22時近くで、ぎりぎりまだ開いていたロイホに駆け込み夕食を取りました。
熱々のコスモドリアが胃にも心にも沁みた。
〜翌日〜
9時少し前、肩の激痛に耐えながらカスイチをすべくホテルを出発。
通ったコースは以下のような感じです。
(手書きですみません笑)
前回は正真正銘の一周をできたのですが、今回は訳あって霞ヶ浦大橋経由でショートカットをしました。
序盤は清々しく快適なライドでした。なぜかペダルがすごく軽い。
のどかな田園風景と筑波山を眺めながら進んでいきます。
奥に見えるのは筑波山(だと思います)
レンコン畑。霞ヶ浦周辺はレンコンの一大産地です。
そして事態は西岸から東岸へと移り北上し始めた時に急転したのでした。
強風、いやロードバイクに乗ってる僕にとっては暴風と言っていいほどの風が西北西から容赦なく吹き付けてきました。さっきまでスイスイ漕げてたのは追い風のおかげだったのね。一応ウェアが防風仕様だったから気が付きにくかったのか。
当時のやばさを動画でご体感ください。
本当に湖ですか?と言いたくなるほどの荒れ模様。
場所によっては湖岸のサイクリングロードにまで水しぶきが襲ってきてました。
天気アプリによれば当時の風速は毎秒7mだったらしいです。
調べてみるとこの暴風、「筑波颪(おろし)」という名前がついているらしいですね。
筑波颪 -Wikipedia
周辺の民家には防風用らしき草木が庭に植えてありました。
いやでももう後戻りもできないので煽られながらひたすら漕いでいきました。
今回の旅の最大の楽しみだった昼食スポットを目指して。
それは茨城県のローカル和食ファミレスチェーン「ばんどう太郎」。
味噌煮込みうどんが看板メニューのこの店で僕はごま味噌煮込みうどんとおからの唐揚げを注文。
味は勿論とても良かったのですが、この店の最大の特徴はチェーン店らしからぬハイクオリティの真心こもった接客サービス。
「親孝行人間大好き」をモットーにされているようです。
会計の際、僕がヘルメットを持っていることに気づいた花子さん(女将に次ぐ方)が暴風の中自転車で来た僕を気にかけてくださり、最後にはレジから出てドアの近くへいらっしゃりお辞儀までしてお見送りいただきました!
東京のファミレスではありえないサービス。
いろいろとエネルギーをもらって再出発しようとするも、風のせいで時刻は14時をすぎていました。
そして風に内面のモチベーションまで吹き飛ばされてしまった僕はショートカットコースを取ることに決めたのでありました。
風向きは西北西から真西に変わり、帰る先の土浦はお店から見て真西。嗚呼。
ここから本当に地獄でした。残りの20キロ以上の区間、7mの向かい風を受けながら漕ぐのですから。
時速20キロも出せない。可能な限り前傾姿勢をとって無心で前に進みます。
風の音があまりにもすごくて恐怖すら覚えました。
横目に見る湖はまあまあ綺麗でした。太陽と湖。なんとなくカミュの『異邦人』を彷彿とさせた。
途中で牛久大仏が確認できました。
(粗くてすみません)
やっと...16時半ごろ土浦駅に舞い戻ってきました。
ショートカットしたから100キロもいかなかった。
体の色んなところが死んでました。
こんな体験の後輪行して帰るなんてとても無理だったな、宿を取ってよかったと心底思いながら体を休めました。
翌日の輪行は土曜の昼ということで概ね順調にいきましたとさ。
最後に今回の教訓を2つ書き残しておきます。
①平日に輪行を予定するべからず
(たとえ昼のうちに済ますつもりでもわずかなオフピークの時間帯に賭けるなんてリスキーです)
②冬にカスイチをするべからず
(民家の防風林が物語っています。行くならその前に必ず風予報をチェックするべき。)
ではでは😉
2年部員の鈴木です。
先日ふとバイトが3日連続で休みになることに気づき、半ば衝動的に霞ヶ浦に行ってきたのですが色々あったので記事にしようと思います。
休みなのは木・金・土。
以前もカスイチの時に利用させていただいた土浦駅前の東横インはぎりぎり空室が残っていたので木曜に予約。そして金曜にカスイチをして帰る計画でした。
まあ、平日でもオフピークの昼なら余裕で輪行できるよね。
え、昼のうちに移動できる保障なんてあるんですか?
なかった。
実は出発当日、体育会の新歓パンフレット「一橋スポーツ」を何か別の有志で寄稿するものと勘違いして原稿を出してなかった僕に担当の方から「どうなってんだ」との連絡が来まして... お詫びして、至急原稿を書き上げることになったのです。(本当にすみませんでした。)
何とか急いで仕上げると時計は既に15時近くを回っていました。
そして輪行作業を終え、家を出たのがなんと16時。
もう帰宅ラッシュ始まりつつありますよ??
しかしたまに現れる僕の無謀精神が発動してしまい、この時間から東京を通り抜ける形での輪行をするという愚行に出てしまったのでありました。
最寄駅からの電車は夕方上りの各駅停車ということでガラガラでした。
しかし余裕の精神は長続きしなかった...
メトロ区間に入って半蔵門駅あたりから勤めを終えた方々がぞろぞろ乗ってくるではありませんか。
そう、僕が乗っていたのは、ベッドタウン埼玉までつながる、しかも半蔵門線を抜けてからは急行に豹変してしまう電車なのでした。
未来は明らかだったので、とりあえず大手町で一旦下車し、後続の押上行き各駅に乗ることにしました。(これはガラガラ)
無事押上には着けたのですが、ここからが問題。
常磐線の通る北千住まで行きたかったのですが、なぜか北千住方面の電車は全部急行なのです。
何とか乗り込めないかとやってくる電車を見ていたのですが...
人。人。人。
必死で案を振り絞る。
思い浮かんだのは、とりあえず押上駅で自転車を組み立てて北千住まで漕いで行き、そこでまた輪行のセットアップをするという考え。
でもいちいちその作業をするのが面倒くさく感じた僕は何をしでかしたかというと...
徒歩で北千住まで歩いていきました。
アルミの塊が入った輪行袋を担いで。
しかもSPDのシューズを履いて。
(輪行袋のサイズ感は以下を参照↓)
距離とかはこんな感じ。
コツコツクリートを鳴らしながら、通行人の怪訝そうな視線に耐えて寒空の中歩きましたよ。
いくら軽量アルミのフレームとはいえ肩には容赦ない負担がかかります。
1時間30分位の苦闘の末、泣きそうな状態で何とか北千住まで辿り着きました。
幸い常磐線に関しては最後尾の車両はガラガラで一安心。
前述の通り、本当は金曜のうちに帰る予定だったのですが、同じ未来が見えていたのでもう一泊予約を取ることにしました。
土浦に到着したのは22時近くで、ぎりぎりまだ開いていたロイホに駆け込み夕食を取りました。
熱々のコスモドリアが胃にも心にも沁みた。
〜翌日〜
9時少し前、肩の激痛に耐えながらカスイチをすべくホテルを出発。
通ったコースは以下のような感じです。
(手書きですみません笑)
前回は正真正銘の一周をできたのですが、今回は訳あって霞ヶ浦大橋経由でショートカットをしました。
序盤は清々しく快適なライドでした。なぜかペダルがすごく軽い。
のどかな田園風景と筑波山を眺めながら進んでいきます。
冬の平日ということもあり僕の他にサイクリストはほんの数名程。
奥に見えるのは筑波山(だと思います)
レンコン畑。霞ヶ浦周辺はレンコンの一大産地です。
そして事態は西岸から東岸へと移り北上し始めた時に急転したのでした。
強風、いやロードバイクに乗ってる僕にとっては暴風と言っていいほどの風が西北西から容赦なく吹き付けてきました。さっきまでスイスイ漕げてたのは追い風のおかげだったのね。一応ウェアが防風仕様だったから気が付きにくかったのか。
当時のやばさを動画でご体感ください。
本当に湖ですか?と言いたくなるほどの荒れ模様。
場所によっては湖岸のサイクリングロードにまで水しぶきが襲ってきてました。
天気アプリによれば当時の風速は毎秒7mだったらしいです。
調べてみるとこの暴風、「筑波颪(おろし)」という名前がついているらしいですね。
筑波颪 -Wikipedia
周辺の民家には防風用らしき草木が庭に植えてありました。
いやでももう後戻りもできないので煽られながらひたすら漕いでいきました。
今回の旅の最大の楽しみだった昼食スポットを目指して。
それは茨城県のローカル和食ファミレスチェーン「ばんどう太郎」。
味噌煮込みうどんが看板メニューのこの店で僕はごま味噌煮込みうどんとおからの唐揚げを注文。
味は勿論とても良かったのですが、この店の最大の特徴はチェーン店らしからぬハイクオリティの真心こもった接客サービス。
「親孝行人間大好き」をモットーにされているようです。
会計の際、僕がヘルメットを持っていることに気づいた花子さん(女将に次ぐ方)が暴風の中自転車で来た僕を気にかけてくださり、最後にはレジから出てドアの近くへいらっしゃりお辞儀までしてお見送りいただきました!
東京のファミレスではありえないサービス。
いろいろとエネルギーをもらって再出発しようとするも、風のせいで時刻は14時をすぎていました。
そして風に内面のモチベーションまで吹き飛ばされてしまった僕はショートカットコースを取ることに決めたのでありました。
風向きは西北西から真西に変わり、帰る先の土浦はお店から見て真西。嗚呼。
ここから本当に地獄でした。残りの20キロ以上の区間、7mの向かい風を受けながら漕ぐのですから。
時速20キロも出せない。可能な限り前傾姿勢をとって無心で前に進みます。
風の音があまりにもすごくて恐怖すら覚えました。
横目に見る湖はまあまあ綺麗でした。太陽と湖。なんとなくカミュの『異邦人』を彷彿とさせた。
途中で牛久大仏が確認できました。
(粗くてすみません)
やっと...16時半ごろ土浦駅に舞い戻ってきました。
ショートカットしたから100キロもいかなかった。
体の色んなところが死んでました。
こんな体験の後輪行して帰るなんてとても無理だったな、宿を取ってよかったと心底思いながら体を休めました。
翌日の輪行は土曜の昼ということで概ね順調にいきましたとさ。
最後に今回の教訓を2つ書き残しておきます。
①平日に輪行を予定するべからず
(たとえ昼のうちに済ますつもりでもわずかなオフピークの時間帯に賭けるなんてリスキーです)
②冬にカスイチをするべからず
(民家の防風林が物語っています。行くならその前に必ず風予報をチェックするべき。)
ではでは😉
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